日本書紀

誓約(うけい)とは何か?日本書紀にみるアマテラスとスサノオ

スサノオは、イザナギ神から「天の下なる国を治めよ」という命を与えられます。(「天の下なる国」以外に「蒼海原」の場合もある)

しかし、スサノオは泣きわめいたり、怒ったりするばかりで、一向に国を治める仕事をしませんでした。

それを見てイザナギ神は怒り、「なぜ国を治めないのか?」とスサノオにたずねました。するとスサノオは「母親(イザナミ)のいる根国(ネノクニ)に行きたい」と答えました。それを聞いたイザナギ神は腹を立て「勝手に行けばよい」とスサノオを追い払うことにしました。

その流れで、スサノオは根国へ行くことになるのですが、出発前にアマテラスに挨拶してから行こうと思いました。

その当時、スサノオは暴れ者として有名だったため、アマテラスはスサノオがやって来る話を聞くと、スサノオが暴れたり、攻撃してくることを警戒しました。そのため戦姿に身を整えスサノオを迎えるのでした。

そういう状況の中、スサノオがアマテラスの前に現れるのですが、「姉上は、私のことを誤解されています」と予想外のことを言うのでした。

それを聞いたアマテラスは「それが本心と、どうしたら証明できる?」とスサノオに問いました。

するとスサノオは「誓約(うけい)を行いましょう。もし誓約の間に男が生まれたら、私の心は清い。女が生まれたら異心ありとしましょう」と返答しました。

※「うけい」とは、ざっくり説明すると「占い」の意味です。

※「うけい」とは、ざっくり説明すると「占い」の意味です。

スサノオがアマテラスの玉飾りなどをかみ砕き、生まれた5柱の神々

この結果、スサノオは潔白とされました。

このときの八柱の神々は、八王子神社などで祀られています。