岐阜県の飛騨地方には、古代から口伝によって伝わる伝承があるという。
その内容によると、もともと飛騨地方には人々が仲良く平和に暮らしていたという。
しかし時代が進んでいくと、日本列島に大陸からいろいろな集団が渡来するようになり、トラブルが起こるようになったという。
そこで飛騨に住んでいた人々は、それまで混然と存在していた集団を「本家と分家」と明確にして飛騨の要所を守らせたという。それを始めたのが、大淡上方(オオアワノウワカタ)という人で、上方(ウワカタ)と呼ばれる王的な存在だったという。この存在は、別の呼び方としてスメラ命(スメラミコト)とも呼ばれ、呼称は継承されていったらしい。
それから更に時代が進み、15代目のスメラ命(スメラミコト)に淡上方(アワノウタカタ)という人物が現れた。この人は優秀な存在だったらしく、飛騨の北側の日本海周辺と、南側の太平洋側の守りを固めたという。
ここで「アワ」という音がでてきているが、古代史で話題の「阿波」と関係あるのだろうか???
そして更に時代が進み、35代目スメラ命にヒルメムチノミコトという人物が現れた。
このときの時代は日本列島は戦乱が頻発するようになり、大変だったという。そのため平和を守るために、飛騨から大和に都を移すことが実行されたという。
そして当時、九州地方に勢力があった、渡来系民族を平定したとされている。この存在が後に神道で天照大神として崇められるという。
この古代飛騨と古代出雲は交流があって、政略的に結婚も行われていたという。