日本書紀にみる、この世のはじまり
■国常立尊から始まる三柱の神
日本書紀によると、この世界はまず、全てのものが混然一体とした状態があったとされています。そして、そこから軽いものが上にあがり、重いものが下さがり、天と地が分かれたといいます。その途中で突如、最初の神が現れます。その神様を国常立尊(クニノコトタチノミコト)と言います。
次に現れたのが国狭槌尊(クニノサヅチノミコト)、その次が豊斟淳神(トヨクムヌノミコト)でした。
これらの神々は単独の男性神で配偶者は存在しません。
■神代七代の神々とイザナギ・イザナミの登場
三柱の神々の後に次々に神々が現れます。詳しくは以下の図を参考にしてください。ここからは男神と女神がペアで現れます。国常立尊から七代目に、有名なイザナギ神とイザナミ神が登場します。このイザナギ・イザナミは「国生み」をしたことで有名な神様です。
■別宇宙の最初の神
そして、国常立神が出現した世界とは別の世界で生まれた神も存在するとされています。日本書紀には、別の言い伝えとして紹介されています。
その世界での最初の神が、天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)で、次に出現したのが、高皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)、その次が神皇産霊(カミムスヒノミコト)となっています。
■更に別宇宙の神
更に、もう一つ別の神が存在します。それが、可美葦牙彦舅尊(ウマシアシカビヒコジノミコト)です。
天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)、高皇産霊尊(タカミムスヒノミコト)、神皇産霊(カミムスヒノミコト)と合わせて、別天津神(コトアマツカミ)と言ったりもします。
日本の正史的には世界の始まりはこのような説明になっています。